連載を追いかけて読んでいる漫画が二つだけあります。
山本白湯さんの「恋愛マトリョシカガール」とタイトルにある冬野梅子さんの「まじめな会社員」です。
恋愛マトリョシカガールもつらいけど、まじめな会社員はそれを上回るつらさで、10話とか特にしんどい気持ちになってしまいましたね…。
あと5話。主人公のあみ子が帰省する回だけど、帰省先が青森で、
日本海側の東北のどんよりした雰囲気を思い出してしまうので秋田出身のわたしにはかなりきつい内容でした。
わたしの親はあみ子の親と違って結婚しろとは言ってこないけど。
スーパーで全然覚えてない同級生の親に会うとかもあるあるだし。
あみ子のことはあんまり羨ましいと思えないけれど、
東京に住んでいることだけは羨ましいと思っています。
わたしはずっと憧れているだけで、東京に住んだことはありません。
就活の時にもう少し違う業界を見ていれば違ったかもしれませんが、
今も田舎暮らしを続けています。
あみ子は青森を出て、東京で暮らし続けている。
わたしは田舎が好きで暮らしているというわけではないので、そこが羨ましいです。
ただ、せっかく東京で暮らしていてもあみ子は「こうあるべき」の姿に囚われて、
本当に欲しいかも分からないのに交際相手を探しているので、
本人の意識が変わらない限りは楽にはなれないのかもな…と思いました。
それに、東京で暮らしたら暮らしたで、サブカルヒエラルキーが可視化され、
特に何も活動していない自分、みたいなのが炙り出されるというのも残酷な話です。
かといって田舎にはそもそもそういう人達の居場所なんてほとんどないので、
エンタメを消費するだけの人は都会にも田舎にも居場所が無いのか…と、
勝手に悲しくなってしまうのでした。
読むのはすごくつらいけど、おすすめです。